あなたの周りに植物はありますか?
花瓶にいけた花でも、観葉植物でも、庭の雑草でもかまいません。
植物はしゃべりませんし、自分ひとりでは移動することもできません。
でも、少しだけ想像してみてください。
もしも、その植物たちにはものすごくたくさんの敵がいて、日夜静かにひっそりと、戦ったり、交渉したり、かけひきしたり、落としどころを見つけたりしながら生きているとしたら?
これから、そんな、あなたの知らない(知っているかもしれない)植物の防御の世界へご案内しますね。
この記事では、
・植物にはものすごく多くの敵がいるということ
・その敵に対して、植物には多彩な防御方法があるということ
をご紹介します。
植物はきょうも、この瞬間にも、
あまりにも多い敵とサバイバルしたり、交渉したりしているんです。
よかったら、お付き合いください。どうぞよしなに。
※このテーマには続きがあります。
「植物と昆虫 植物は黙っていないで、反撃しますよ?」現在公開中です。
https://r50kirei.com/plants/defensive-reaction-insect/
「植物と動物 できるだけ遠くへ運んでください」現在執筆中です。公開までお楽しみに。
「植物と植物 光、水、土、誰のもの?ときどきパラサイト」現在準備中です。しばしお待ちを。
植物には驚くほど多くの敵がいる
私たちの身近にある植物は、静かに穏やかに生きているように見えます。
けれど実際には驚くほど多くの敵にかこまれ、常に身の危険にさらされているのです。
世界中の生き物の中で、一番敵に食べられているのは植物、といっていいかもしれません。

人間は野菜をはじめ、山菜、ごはん、パン、うどん、そばなどを食べますし、鳥類は木の実を食べますし、インコはハコベなどの草が好き。牛や馬、羊やヤギ、もっと大きな象やキリン、カバなど草食動物も多くいます。

小さくなると、蝶や蛾の幼虫や、アブラムシ、カメムシ、さらに私たちには見えませんが、菌類も植物の敵なんですね。
どんな敵がいるのか、少しだけご紹介しますね。
菌:見えないところで交戦中
植物の敵としての菌は、目でみるのは難しいですが、実は植物と激しく交戦中です。
病原菌がくると植物は「敵襲!」とサイレンを鳴らすよう、細胞から細胞に知らせが走ります。

どうして植物は病原菌がきたことがわかるかというと、菌が植物の中に入り込もうとする物質(エリシター)を出すからです。
それを察知した植物は、菌に対してほぼ完ぺきな防御物質を作り出します。
でも、病原菌もあきらめない。
その防御物質を超えようとする物質(サプレッサー)を出して攻撃します。
対して植物はその物質を跳ね返す物質を発動させます。
そうです。イタチごっこなんですね。

それでも菌に入り込まれた場合、植物の細胞は相手もろとも自滅します。
侵入された細胞だけでなく、その周辺の健全な細胞も山火事の延焼を防ぐように、敵を取り込んで死滅して、菌の広がりを防ぎます。
昆虫:蓼(たで)食う虫も好き好き
蓼はとても辛い植物ですが、この蓼だけを好んで食べる虫がいます。
虫は同じ科の植物を食べたりすることもありますが、食べる植物がだいたい決っています。

たとえばモンシロチョウの幼虫はキャベツを、アゲハ蝶の幼虫はサンショやミカンなど、柑橘系の葉を食べるんですね。
詳しくはこちらの記事をご覧ください
「植物と昆虫 植物は黙っていないで、反撃しますよ?」
https://r50kirei.com/plants/defensive-reaction-insect/
動物:食べてもいいけど利用もさせて
草食動物は色々な植物を食べますが、毒性が強いものを知っていて、それは避けたりする知恵があります。種ごと食べちゃう場合が多いので、植物としてはちょっと不満。
鳥類は木の実を食べ、周りの果肉だけを消化します。消化しきれなかった種はフンとして、その植物から離れた場所に落とされます。植物的には遠くへ種まきしてもらった形になるのです。

詳しくはこちらの記事をご覧ください
「植物と動物 できるだけ遠くへ運んでください」現在執筆中です。公開までお楽しみに。
植物:取ったり取られたり
植物は動かないように見えますが、葉を伸ばして光をもとめ、水や養分を求めて根を伸ばしと、他の植物と切磋琢磨しています。

他の植物に光を遮られたら、光合成ができなくてひょろひょろになってしまいますから。
時には自分で養分を得る戦線から離脱して、他の植物から「いただきます」する種類も。
詳しくはこちらの記事をご覧ください
「植物と植物 光、水、土、誰のもの?ときどきパラサイト」現在準備中です。しばしお待ちを。
人間:一番たちがよくないけど植物は一枚上手
人間は植物が一生懸命作った毒を利用しています。薬にしたり化粧品にしたりして利用しているのです。お米も食べ、小麦でパンやうどんも作ります。雑草は抜くし、花や野菜の品種改良も好き勝手やっています。

植物は人間にやられっぱなしじゃない?と思う方もいることでしょう。
でも、植物が作り出すニコチンやカフェインは中毒性があり、コーヒーやたばこ、チョコレートをやめられない人がいるから、人間はそれらの植物を作り続けることになります。

実は、花や野菜は形を変えられたって痛くもかゆくもないのです。だって、植物の最終目的は子孫繁栄、領土拡大だから。人間は世界中に植物を広めて、愛でて、育てて、作り続けてくれます。
これって、植物に人間が利用されている気がしませんか?
植物の防御方法はとても多彩で相手によって使い分けている
植物が菌や虫、動物や人間などから攻撃を受けた場合、攻撃してきた相手によって防御の方法を変えています。

例えば虫。虫が茎や葉をかじると粘着質な液がでます。これは固まる性質を持っているので、むしゃむしゃ食べていた虫の口を、開かなくしてしまう。
動物がある木の葉を食べると揮発性の物質がでて、葉をまずくさせます。その木だけじゃなく周囲の木にも情報がいきわたるため、周辺の木の葉もまずくなるのです。

虫や動物に食べられないように、みっしりと毛を生やしたり(トライコーム)トゲを生やしたりして防御しています。
植物は相手によって、多彩にさまざまな方法で身を守っているのです。
まとめ
植物がどんな相手とどんな風にサバイバルしたり、交渉したりしているのかをご紹介しました。
この記事では目次のように概要だけお知らせしましたが、VS昆虫だったり、VS動物だったりと詳しくご紹介している記事もあるので、ご興味がある方はリンクから飛んでみてくださいね。
えっ?!って驚くような、植物の防御や共進化(戦う内に友情が芽生える感じ)なんかもご紹介していますので、ぜひのぞいてみてください。
※このテーマには続きがあります。
「植物と昆虫 植物は黙っていないで、反撃しますよ?」現在公開中です。
https://r50kirei.com/plants/defensive-reaction-insect/
「植物と動物 できるだけ遠くへ運んでください」現在執筆中です。公開までお楽しみに。
「植物と植物 光、水、土、誰のもの?ときどきパラサイト」現在準備中です。しばしお待ちを。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
質問や感想、ご意見などございましたら、お問い合わせフォームからメッセージをお願いします。
では、またのお越しをお待ちしております。
ひがんばな

コメント