あなたのそばに植物はありますか?観葉植物でも花瓶に飾られた花でも、庭の雑草でもかまいません。
植物は芽を出した場所からは動けませんが、生きていく中で2回だけ移動することができます。それは、花粉と種です。しかし、どちらも自分ひとりでは動くことができません。
そこで植物は、ほかのものに移動をまかせることにしています。花粉は昆虫や風に、種は風や鳥や動物に、できるだけ遠くに運んでもらうのです。
ただし、問題は動物に任せると食べられてしまうということです。
昆虫には反撃したり共進化したりして、折り合いをつけてきました。しかし、対、動物となるとはるか昔、恐竜の時代から植物は食べられっぱなしなんじゃないか、と心配になります。
植物は動物とどうやって付き合っているのか、できるだけ種を遠くに運んでもらうためにどんな進化や工夫をしているのかをご紹介します。
ゆっくりとのぞいていってくださいね。
※このテーマには続きがあります。
「植物は今日もサバイバル あまりにも多い敵と交渉中」はこちら。
「植物VS昆虫 植物は黙っていないで反撃しますよ?」はこちら
「植物VS植物 光、水、土、誰のもの?ときどきパラサイト」は現在準備中です。
食べさせない派

まずは、食べないでもらいたいという植物です。食べられて消化されてしまうと、種を遠くに運ぶどころか、子孫を残すことすらできません。だから、食べられないために工夫をこらしてみました。
トゲがありますよ

まずは、トゲで動物を寄せ付けない工夫をしてみました。トゲに刺されたら、痛いですからね。トゲといえば代表的なのはサボテンでしょうか。家で観葉植物として育てていても、お世話するときに間違って刺されると結構痛いです。
トゲはいろいろな作られ方をしています。
葉を細く尖らせてトゲにする、枝をトゲにする、皮をトゲにするなどです。
ヒイラギ

葉をトゲにしている植物のなかに、クリスマスの時に使うヒイラギがあります。
ヒイラギは冬の緑が少ない時期でも青々としているので、食べ物が少なくなった草食動物に食べられないように、葉の縁をトゲにしたのです。
本当はそのトゲの部分を開いて葉にしたら、もっと光合成ができます。でも、若葉を食べられてしまうと、成長して種を作ることができません。それなら、光合成を少し減らしてでも、大きく成長する方を選んだのです。

そのため、ヒイラギは株が大きく成長すると葉のトゲが少なくなり、2mを超える木になるとなんと葉が丸くなるんですね。シカなどの草食動物が届かないことを、知っているのでしょうか。
柑橘類

茎に鋭いトゲを持つのが、ミカンやカラタチ、レモンやユズなどの柑橘類です。
私もミカンを観葉植物として楽しんでいますが、お世話をするときに刺さって、結構痛いんです。(ミカンの種をぽいぽいと植木鉢に放り込んでおいたら、たくさん芽が出た)

ハクビシンやサルなどは木登りが得意なので、果実を食べに来ます。ただし、歯があるので種までごりごりとかみ砕いてしまい、子孫を残しづらいのです。柑橘類としては招かざる客なんですね。
ただし、ヒヨドリやカラスなどの鳥類は歯がないので、種を飲み込んでフンとして遠くへ運んでくれるので歓迎します。
毒をもってますよ

昆虫に対しても毒を使った防御方法をとりましたが、今一つ効果が出にくく、現在も苦戦中です。なんといっても相手が多く、繁殖スピードも速く、さらには毒に耐性を持つ個体や種類が出てきてしまうからです。
それに対して、動物は代替わりのスピードが昆虫ほど速くなく、しかも昆虫より頭がいいので、学習します。そのため毒の有効期限が長くなるわけです。

ただし、リスクもあります。
ちょっと難しいのですが、植物が作る毒(アルカロイド)には「窒素(ちっそ)化合物」という成分が必要です。これは植物自身では作れないので、根が苦労してかき集めなければなりません。

問題はこの成分、植物が成長するのにとても大切なんです。それを毒作りにまわすとなると、他の植物との生存競争や、種づくりに影響がでるかもしれない。
それを押してでも植物が毒を作るには、それなりの覚悟があるんでしょう。
イラクサ

イラクサは葉や茎の根本に毒の入った注射針を持っています。イラクサの凄いところはさらに、葉や茎にたくさんのトゲも持っているところです。本当に食べられたくないんですね。
この注射器の中の毒は、ものすごいかゆみや蕁麻疹(じんましん)、痛みや水膨れなどを起こします。葉や茎を食べたときに、ガラス針が折れて毒が注入されます。

人間でも危険な植物ですが、野生のウサギやヒグマなどが食べるそうです。ちなみに和名は「刺草(いらくさ)」(イライラするの語源という説も)「痛痛草(いたいたぐさ)」などがあり、蕁麻疹の「蕁麻」はこの草に触っておこった症状が由来なんだそうです。
ちょっと寄り道

昔々、恐竜が地球を闊歩していたころ、地球で恐竜に食べられていた植物は「裸子植物(らししょくぶつ)」といって、種がむき出しになったものでした。
裸子植物は恐竜に食べられつつ、食べられないように大きく巨大に進化します。それに追いつくように首の長い恐竜や背の高い恐竜も現れました。

本当のところはわからないけれど、植物が進化するどこかのタイミングで、種を果実でくるんだ「被子植物(ひししょくぶつ)」というものが出てきます。その被子植物の一部の種類が、アルカロイド(毒)を作り出す。

恐竜が絶滅した理由は、地球の環境の変化説や小惑星の衝突説など、本当のところはわかりません。でも、進化の途中で生まれた被子植物の毒、アルカロイド中毒が少し関わっているという話もあるようです。
消化しにくくしてあります

柔らかくて食べやすい新芽は、栄養豊富で消化がしやすく美味しい、草食動物にとってはごちそうでしょう。それなら、固くて栄養がほとんどなくて、消化しづらくしてしまえばいい、と進化した植物がいます。
イネ科

動物に食べられないように進化した植物の中に、イネ科の植物があります。ススキやトウモロコシ、ムギやイネなど8000種類以上です。
イネ科の葉の縁には、ギザギザがあります。シュッと触って手を切ってしまったことのある人もいるでしょう。あのギザギザはケイ素といって、ガラスの原料になるものでできているので、固くて鋭くなっています。

イネ科は森の中ではなく、原っぱに生息していて草食動物に食べられやすいため、いろいろと進化の過程で工夫を凝らしました。
まずは、成長点をぐっと下の方に下げました。原っぱにいる草食動物は、植物の上の方からむしゃむしゃとかじりついてくるので、上の方に成長点があるとそれ以上成長できなくなるからです。

栄養は大事に下の方へ回して、葉は固く食物繊維の塊みたいに変化しました。栄養もほとんどありません。固いうえに栄養がほとんどないなんて、食べる価値がない気がしますよね。
それでも、かじってくる動物はいますが、イネ科はさらにかじられてもただでは起きなかったのです。
かじられて上の部分がなくなると、日の光が成長点のある下の方まで入ってきます。イネ科の成長点は土に埋まっているところに近い部分です。そこから茎が枝分かれして、増えていくようにしました。これを「分げつ(ぶんげつ)」といいます。分げつするのに必要な太陽光が、かじられることで得られる仕組みになっているのです。

芝生もイネ科です。庭に芝生を植えている方は、定期的に芝刈りをすると思いますが、それこそが芝生が成長するのに必要なことなのです。あれ?なんだか芝生の成長を手伝わされているような・・・
大丈夫です、消化します

こうやって進化したイネ科の植物ですが、固くて栄養がほとんどなくても、自分の体の構造を変化させてもりもりと食べる動物が出てきます。
ウシやヤギ、シカやヒツジなどです。これらの草食動物は胃をいくつか持っていて、それぞれの胃に役割があり、ある胃の中には微生物を飼っています。

胃の中にいる微生物が、消化しづらく栄養がないイネ科の葉を発酵させます。発酵分解することで栄養素が生まれます。それを反芻(はんすうといって、胃から口に食べ物を戻すこと)してさらによく噛んで、細かくして飲み込む。これを6時間以上くりかえすのです。
最終的に発酵分解して増えた微生物も消化するので、タンパク質もとれるんですね。

このほかにもウマやウサギなどもイネ科を食べますが、胃は一つです。そのかわり長い盲腸に細菌を飼っていて、これがイネ科の植物を発酵分解して栄養素を作り出しています。
食べさせる派

食べさせない進化をした植物もあれば、動物や鳥に食べてもらって種を運んでもらおうと思いついた植物もあります。自分では種をまきに動けないので、動物や鳥を利用しようということです。
食べ過ぎないでください

赤く実ったナンテンの実を、鳥がついばんでいる風景を見たことがある人も多いことでしょう。にぎやかに食事をしているな、と思いますが、実は1羽が独り占めしたりはしないのです。
これは、鳥側の都合ではなく、植物側の都合です。1羽が独り占めしてしまうと、他の鳥が食べられない、すると、種がばらまけないということになります。じゃあ、どうするか。少しだけ毒を忍ばせて、たくさんは食べられないようにしたのです。

これなら、1羽が少し食べてやめて、別の鳥が食べにくる。そしてすぐにはなくならないから別の日にまた少しだけ食べに来て、他へ飛んでいき種入りのフンをしてくれる。これなら種を広範囲にまくことができますね。
センダンやキヅタ、イヌツゲなども種類は違いますが、別の毒を少しだけ含ませて同じことをしています。
食べられるようになったらお知らせします

未熟な種を食べられてしまうと、まだ芽が出せません。そこで、種として完熟していない実はカモフラージュとして、葉と同じ緑色をしていたり、まずくしておいたりしておくのです。
完熟して種として芽を出せるまで成長したら、さあ、食べてくださいというサインを送ります。それが色です。赤や黄色、オレンジなど緑色の葉のなか、でひときわ目立つ色になるのです。

ここで、植物が種まきのパートナーとして選びたかったのが、動物でもいいけど、できれば鳥がいいなと進化していたことがわかります。
遠い恐竜時代、哺乳類は食べられないように夜行性の生活をしていたらしく、鳥類ほど色の識別が得意ではないそうです。
植物としては、種をごりごりとかみ砕いてしまう可能性のある動物よりも、できれば歯がなくて種を丸のみしてくれる、鳥を選びたかったようです。鳥は飛べるので、動物よりも遠くに種まきをしてくれますからね。

実は鳥類は私たちとは、違う色の世界を見ているようなのです。紫外線が見えるとか。
実の中には黒に近い紫や、黄土色で粉を吹いたようなものもあります。紫外線が見えるので、黒に近い紫や粉を吹いた実が反射して、光り輝いて見えるそうです。それは、美味しそうですよね。
かみ砕かないでください

サルやハクビシン、タヌキやイノシシなど、植物の実を食べる野生動物はたくさんいます。哺乳類は歯があるので、ふとした弾みにガリっと種を噛んでしまうことがあるでしょう。
植物にとってはやっと完熟した種を、かみくだかれてしまうとがっかりです。でも、消化されずにフンとなって、別の場所に持って行ってもらえる可能性もあります。できれば、丸のみしてもらえると嬉しいんだけどな、というのが本音でしょう。
スイカの原産地は砂漠の多いアフリカで、水分と甘みがたっぷりのスイカはとても重宝されています。乾燥していて大変な環境なのに、スイカは水分を集めて実を実らせます。それは実を食べてもらって、種を運んでほしいからです。

スイカを食べる動物は人間と違って、種を取り除いたりなんかしないし、スイカの種はたくさん入っていて小さいので、かみ砕かれる確率も低いでしょう。動物や鳥のフンにまじって、遠くで種まきしてもらえます。
種を最初からとってしまう人間は、かみ砕いてしまう動物よりもスイカにとっては迷惑な存在かもしれません。
忘れちゃっていいですよ

コナラやクヌギ、シイなどブナ科の種は、総称してドングリと呼ばれています。
ドングリを好んで食べる動物は、クマ、イノシシ、シカ、リス、ネズミなどがおり、鳥類はカケスやヤマガラです。
クマやイノシシ、シカなどはおそらく、ドングリをかみ砕いて食べてしまいます。なので、植物側からすると、遠くに種を運んでもらうことは、期待していないかもしれません。

頼みの綱は、リス、ネズミ、カケス、ヤマガラです。もちろん、リスやネズミなどの動物は、ある程度はカリカリとかじって食事をします。でも、食べきれなくなったものを、土の中や木のうろなどに隠す「貯食」という習性があります。
カケスやヤマガラはどんぐりを口にくわえて運び、こちらも貯食します。カケスにいたっては、喉に3個から4個、くちばしに1個くわえて運ぶ、貯食のプロです。木の穴や土の中に、多いときは数千個隠します。

これらの隠した場所をすべて彼らが覚えているかというと、それはありません。忘れられたドングリは翌年芽を出して、成長します。植物側からすると、隠して忘れてしまってほしいのです。
それでは、ドングリを毎年たくさん作ればいいのでは?と思いますが、そうすると今度は動物が増えすぎてしまいます。そこで、ブナ科の植物はドングリをたくさん作る「生り年」と、極端に少なくする「裏年」を作りました。
植物の都合一つで、動物や鳥類の数がコントロールされている気がするのは、私だけでしょうか・・
利用している?されている?

さて、今まで昆虫や動物、鳥類のお話をしてきましたが、私たち人間も動物ですよね。植物と切っても切れない生活をしています。
今朝のお味噌汁の具は、ミズナとエノキとシメジ、お揚げとわかめです。糠漬けはちんげん菜でしたし、味噌やお揚げは大豆からできています。野菜を利用して美味しい朝ごはんをいただきました。
昆虫や動物、鳥類との関係を見ていると、「利用している側」は本当に動物の方なのだろうか、と思えてきます。私たち人間は、どうでしょう。
利用しているでしょ?

人間は植物に「品種改良」という名目で、見た目がキレイな新しい花の品種を生み出したり、人間が美味しく食べられるように、甘さを強くしたり苦みをなくしたりしています。
例えば、八重のバラ。バラはもともと一重でしたが、鮮やかに華やかにと八重になるように品種改良をしました。大根を大きく甘く育てたり、最近では猛暑に強いお米も登場しています。
植物が苦労して作った毒も、人間の手にかかれば薬や嗜好品に早変わりです。リラックスタイムにコーヒーや紅茶、おやつにチョコレートなどを楽しんでいます。

新芽だからと毒を忍ばせてある山菜、フキノトウやタラの芽を人間は、ほろ苦さが美味しいと天ぷらにして美味しく食べてしまいます。
昆虫にかじられないようにと、わざわざ辛くしておいた、トウガラシやカラシ、ワサビを、この辛さが癖になると薬味がわりにしているのです。

これじゃ、植物は利用されっぱなしで、損じゃない?と思う方もいるかもしれません。でも、本当のところはどうなのでしょうか。
恐竜が闊歩していたはるか昔から令和の今でも、存在する植物。恐竜はもう(たぶん)絶滅してしまっているのに、植物はきょうも元気です。違いは何だったのでしょうか。
利用されているような?

恐竜と植物の大きな違いは、子孫を残して、分布を広げられたかどうかだったのではないかと私は思っています。食べられたりしつつも、植物が今も元気なのはこれができているからです。
「芝生を刈れば、根本に日が当たって芝生の成長を助けることになっている。」というお話はイネ科のところでしました。
昆虫や鳥、動物などのことを思うと、人間もどうやら植物に利用されているような気がしませんか?他にも知らずに、植物のために人間がしていることって、ないでしょうか?
栽培してください

レタスやキャベツや白菜は、丸くなって売っています。よく考えるとこれって、植物としてはおかしな形です。葉をひろげれば、光合成ができるのに人間の都合に合わせて、丸くなるようにされています。花が咲いて種ができる前に収穫されて、食べられてしまいます。
日本人はお米を食べるために、田んぼを耕してお水を張り、害虫が付かないように、台風で倒れないように大切に栽培しています。お米はそもそもイネの種です。お米の種を私たちは、1回にものすごい数食べているのです。

ピーマンやゴーヤーは緑のうちに収穫されます。本当は完熟して種ができると、ピーマンは赤く甘くなり、ゴーヤーは黄色になって、中の種周りが甘くなるんです。それを人間は、緑のうちに収穫して食べてしまいます。
でも、こんなこと、植物にとっては何の問題もないんです。なぜかって?植物の目的は子孫を残すことだからです。今までは、自然界の中で昆虫や動物や鳥なんかと戦いながら、自然に認められたら生き残れました。

人間は植物を利用するために、「栽培=子孫を作る」をしてくれるのです。栽培植物は自分たちで、戦う必要がありません。自然界に気に入られようが、人間に気に入られようが子孫を残せればそれでいいのです。
人間は植物を利用しているつもりでも、見方を変えれば、植物の繁栄のために日夜働かされているのかもしれません。
毒?どうぞ利用してください

植物が身を守るために苦労して作っている毒ですが、人間にとっては美味しいもの、楽しいものになっていることがあります。そして、めぐりめぐって人間にも多少は毒としての役目を果たしているのです。
例えばコーヒーが作り出した、カフェインです。これは少し不思議で、人間が飲むと目がすっきり覚めたり、気分がしゃっきっとしたりします。でも不思議なことにコーヒーを飲むと、リラックスすると感じる人も多いですよね。
しゃっきりするのに、ほっとして気持ちがよい。心地のよいことを、人間の脳は繰り返し求めてしまうのです。

このカフェインを含むのは、日本茶、紅茶、ウーロン茶、ジャスミンティー、ココアなどですが、コーラにも含まれています。
え?コーラは植物?私も今回初めて知ったのですが、コーラという植物の実が、以前のコカ・コーラの原材料として使われていたそうです。そしてコカ。これはコカの葉を使っていたとか、いないとか。もちろん今は違いますが、昔のコカ・コーラはそんな歴史を持っていたのですね。

嗜好品といえば、タバコがあります。タバコに含まれるのはニコチンですが、これはイライラがなくなってリラックスすると言われています。
どれもこれも、植物が身を守るために作り出したものですが、人間にとっては嗜好品です。そして快楽を求める脳が繰り返し、この成分を体に取り込んでおくと、カフェインやニコチンが体から抜けたとき、また欲しくなってしまうのですね。
そのために人間は、タバコの葉やコーヒーの実、お茶の葉などを作り続けているのです。

20代のころ、チェーンスモーカーでコーヒーの好きな友人がいました。彼女は常に、濃いエスプレッソのようなコーヒーを、大きなマグカップで飲むのです。くわえタバコでコーヒーを飲みながら、掃除機をかけていたある日、隣の部屋の掃除に入ったら飲みかけのコーヒーと、火のついた吸いかけのタバコが灰皿に置かれていたそうです。
どれだけチェーンスモーカーなの?って笑っていましたが、そんな彼女もお子さんができたとたんにスパっとタバコはやめたそうです。
遠くまで運んでください

さて、ここまで、どうやら植物は人間をも利用しているらしい、というお話をしてきましたが、最後にもう一つ。
植物が生きていくためにしたいことは、子孫を残すことと遠くに種を運んでもらって、分布を広げることでした。
これを私たち人間は、とても強力にサポートしている自覚はあるでしょうか?

昔の話であれば、動物たちとあまり変わらず、徒歩で種を捨てに行くくらいのことだったかもしれませんが、今は電車、船、飛行機で、遠くに植物や種を運ぶことができます。もしかしたらドローンなんて方法も、参加してくるかもしれません。
意図していなくても、コンテナや船に紛れ込んで知らないうちに、植物の種があちこちに運ばれているのでしょう。

バナナやアボカドはほとんどが輸入品ですし、今はお取り寄せという便利な方法で、他の地域でしか摂れない美味しい野菜や果物、きれいな花や観葉植物を手に入れることができます。分布は広がるばかり。
もう、植物の思うつぼですね。
まとめ

植物というと緑色で、平和で、穏やかなイメージがありますが、この記事を読んでくださった方のなかには、「ちょっと!植物、怖っ!」って思った人もいるかもしれませんね。
私たちが生活の中で利用していると思っている植物ですが、植物側からみれば人間は、とても便利な存在なのかもしれません。
だって、水を探す手間も、他の植物との生存競争も、栄養を補給する苦労も、種の分布を広げる手間からも解放してくれて、本来の目的である子孫を残すことと分布を広げることをすべてやってくれるのですから。
なんて、強か。
黙って動かない植物、最強説もありかもしれません。
※このテーマには続きがあります。
「植物は今日もサバイバル あまりにも多い敵と交渉中」はこちら。
「植物VS昆虫 植物は黙っていないで反撃しますよ?」はこちら
「植物VS植物 光、水、土、誰のもの?ときどきパラサイト」は現在準備中です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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では、またのお越しをお待ちしております。
ひがんばな

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